101人の練習生へ



先日、Gyao!で配信されていた「PRODUCE 101 JAPAN season2」が最終回を迎えた。




今回のテーマ曲である「Let me fly~その未来へ~」


羽=国民プロデューサーからの票を集め、それを大きな翼として青空=世界中に羽ばたかせてほしい。

だから僕を選んで、夢を託して欲しい。


目にする者、耳にする者にそう訴えかける。

101人がデビューできる11の枠を争うオーディション番組にあわせて用意された歌詞。



しかし歌詞の解釈にあたり、どうしても釈然としない部分があった。

それは多数ちりばめられている「Time's up」の言葉。



その意味は最終回でのファイナリスト21名による「Let Me Fly」のステージで明かされた。



「Let Me fly」が披露されたのは、国民プロデューサーによる投票が全て締め切られたあと。


つまりこれを披露している段階で既に


選ばれてデビューしていく者。

ファイナルステージで落とされてしまう者。


残酷にもその運命は定まっている。




「僕をpick me up」




このステージでどんなにそう訴えかけようとも、結果が覆ることは無い。


試合終了のブザーがなり、時間切れとなったシンデレラの魔法は解ける。



そんな今にも崩れ落ちそうなギリギリの状態の中、初めてこの曲の完成形を見た気がした。



残酷な現実に引き戻される直前、

最後の最後の一瞬までも彼らは夢を追い続けていた。








選ばれた11名、選ばれなかった10名、そしてファイナルの舞台に上がる前に去っていった全ての練習生へ。


一緒に夢を見せてくれてありがとう。